「命はみんなつながっている。
一人じゃないから大丈夫」
浜辺の町で暮らすことになったクジラ研究者のママと小学生の敦子。
おいしい海の幸を覚え、四季の自然を感じながら楽しく過ごす毎日に突然やってきた大津波。
3年後、敦子が浜辺で見つけた大きなクジラの骨とそこに吹く銀色の風が教えてくれたことは…。
母と娘の絆や命のつながりを伝える児童書。
第52回岩手読書感想文コンクール課題図書(小学校高学年の部)課題図書。
■目次
出会い
浜辺の町
ワカメ
オタマジャクシ
キンコとホヤ
金魚すくいとカモシカ
静かな浜辺
ママの研究室と金の月
ターザン
サケ
アンコウ
街灯のスポットライトとウサギ
いつもの朝
浜辺のクジラ
著者について
伊藤 美穂(いとう みほ)
1972年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程中退。
大学院在学中、岩手県大槌町の大槌臨海研究センター(現・国際沿岸海洋研究センター)を本拠地とし、イルカの調査・研究を行う。
2016年「北極の村のベルーガ捕鯨」で愛知県教育振興会 児童文学賞の椋鳩十賞を受賞。
現在名古屋港水族館飼育係。