降伏の時 元釜石捕虜収容所長から孫への遺言

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世代と国境を越えた戦争の記憶
祖父と孫、釜石とオランダ――
 
 元釜石捕虜収容所長が克明に記した終戦後1カ月の手記。戦後、釜石市に届いた1通の手紙から始まった元捕虜との友情。そして孫が紡いだ奇跡のような出会いと絆。戦後77年、祖父から孫へと引き継がれた「戦争の記憶」を丹念にたどるノンフィクション。稲木誠、小暮聡子著。
   
著者 :稲木誠/小暮聡子
体裁 :A5判
総頁 :228
発行 :2022年4月
ISBN :978-4-87201-430-3

主な内容
■第1部 降伏の時
 岩手日報に2021年1月~4月にかけて掲載された故稲木誠氏の手記を掲載。終戦直後の釜石捕虜収容所の出来事を克明につづる
■第2部 フックさんからの手紙
 1975(昭和50)年、釜石市に届いたオランダ人元捕虜「フックさん」からの手紙をきっかけに始まった文通。週刊時事に連載された「戦後の物語」を収録
■第3部 遠い記憶の先に終止符を探して
 ニューズウィーク日本版記者で稲木氏の孫・小暮聡子氏が元捕虜と家族らを取材。戦後70年特集の一環として「本当の終止符」を探った迫真のルポを掲載
■第4部 過去から未来へ
 釜石捕虜収容所にいた元捕虜3人の家族と交流を続ける小暮氏。奇跡のような「リユニオン(再会)」をつづる

<著者プロフィル>
稲木誠
1916年 栃木県宇都宮市生まれ。1941年 広島文理科大学卒。1944年4月~1945年8月 陸軍少尉として岩手県釜石市の連合軍捕虜収容所長。1945年11月~1951年4月まで巣鴨プリズンに拘置される。1952年~1973年 時事通信社勤務。1988年に71歳で死去。著書に『茨の冠』『巣鴨プリズン二〇〇〇日』(いずれもペンネーム「中山喜代平」)がある。

小暮聡子
1981年 栃木県宇都宮市生まれ。『ニューズウィーク日本版』(株・CCCメディアハウス)記者/編集者。立教大学法学部政治学科卒、2007年英サセックス大学大学院にて「現代の戦争と平和学」修士号を取得。2007年に入社、2012年~2018年の米ニューヨーク支局勤務を経て東京本社に帰任。稲木誠の孫。

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