北の文学第90号

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数々のプロ作家を輩出した『北の文学』

節目を飾る記念特集号

 

岩手日報社発行の文芸誌「北の文学」第90号は、節目を飾る巻頭特集として草創期を振り返るインタビューや特別寄稿などを特集。巻頭コラムは南海遊さん。本誌出身の大平しおりさんの寄稿小説「阿弖流為の井戸」も掲載。

【7月5日発売】

1980年に復刊後、斎藤純、平谷美樹、大平しおりら数々のプロ作家を輩出してきた文芸誌「北の文学」。節目の第90号は小説部門入選の3編を、鈴木文彦、久美沙織、大村友貴美の3氏による選考経過とともに掲載しています。

 

第90号特別企画となる巻頭特集は、1955年の第1期創刊号に入選した小野寺苓さんに鈴木文彦氏がインタビュー。「北の文学」登場に沸いた岩手の文学界を振り返ります。また、文彦氏の父・鈴木彦次郎が創刊号に寄せた貴重な序文を再録し、歴代編集委員10人と「北の文学」小史とともに45年間の歴史をたどります。第47号から合評会に携わってきた野中康行さんによる特別寄稿も収録しています。

 

恒例の巻頭コラムは、盛岡市在住の南海遊さんが登場。寄稿小説は大平しおりさん「阿弖流為(アテルイ)の井戸」と、第89号優秀作受賞者・浅野文月さん、第80号優秀作受賞者・朝比奈信次さんの作品を収録しています。 グラフ文学散歩は盛岡大文学部の塩谷昌弘准教授が、やえがしなおこの童話『ザグドガ森のおばけたち』に登場する山について考察しています。このほか、岩手芸術祭随筆部門受賞者によるエッセー4編や読者投稿「あの日あの時」も掲載し、90号の節目にふさわしい内容でお届けします。

 


体裁 :A5判
総頁 :280
発行 :2025年7月
ISBN :978-4-87201-621-5


目次

・巻頭コラム 南海遊「あらゆるものが待っていることを僕は知っていた」

・第90号特別企画

 鈴木文彦「草創期の北の文学 小野寺苓さんに聞く」

 創刊号序文再録 鈴木彦次郎「『北の文学』について」

 歴代編集員/「北の文学」小史

・入選作・小説

 細谷啓太「見えぬが在るもの」

 相川健斗「夜の記憶」

 平塚拓朗「マムシ」

・選考経過・選評

・詩 佐藤岳俊「平和街道」

・寄稿・小説 大平しおり「阿弖流為の井戸」

・短歌 遠藤カオル「ふる里」

・寄稿・小説 浅野文月「デンデラデラデン」

・俳句 佐藤嘉子「あたたかし」

・寄稿・小説 朝比奈信次「あんずの〈アコーディオン〉」

・川柳 野口一滴「米寿の貌になる」

・グラフ文学散歩 塩谷昌弘「やえがしなおこ『ザグドガ森のおばけたち』に会いに行く」

・エッセー4編 鎌田祐二/佐藤宇/八重樫美佳/川辺学

・特別寄稿 野中康行「『北の文学』43冊の合評会」

89号合評会から

・投稿「あの日あの時」7編

・編集後記

 

■北の文学とは
文芸誌『北の文学』は、岩手在住またはゆかりの人を対象にした新人作家の発掘・育成のための文芸誌です。

創刊は1955年。新感覚派として活躍した鈴木彦次郎をはじめ、井伏鱒二、川端康成、丹羽文雄、尾崎士郎が監修者として名を連ねました。第5号で休刊となったものの1980年に復刊。小説と評論それぞれの応募作品を編集委員が選考し、優秀作と入選作を掲載しています。

これまでに斎藤純さん、平谷美樹さん、松田十刻さん、勝山海百合さん、大平しおりさん、日上秀之さんらのプロ作家を輩出しています。

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