全国にある石川啄木の歌碑を探訪し、その土地と啄木との関わりを紹介した岩手日報本紙連載企画を書籍化。
歌碑のガイドとしても啄木の評伝としても読める一冊。
小山田泰裕著
A5判246ページ/2013年9月発行
ISBN978-4-87201-411-2
【目次】
プロローグ
①無名青年たちの熱意 望郷の地(岩手県盛岡市)
②孤独際立つ都市生活 終焉の地(東京都文京区)等光寺(東京都台東区)
③遺稿守る第二の古里 永眠の地(北海道函館市)
④インタビュー 浅沼秀政さん(「啄木文学碑紀行」著者)
いしぶみ散歩①
第一部 青春の輝き
①故郷の四季が源泉に 常光寺、宝徳寺(岩手県盛岡市)
②守り継ぐ先輩の感性 渋民小学校(岩手県盛岡市)
③卒業生の歴史に誇り 下橋中学校(岩手県盛岡市)
④中学時代の思い刻む 岩手公園(岩手県盛岡市)
⑤受難の歴史 波に消え 高田松原(岩手県陸前高田市)
⑥インタビュー 遊座昭吾さん(国際啄木学会元会長)
いしぶみ散歩②
⑦銅山鉱毒の惨状思う 田中正造墓所(栃木県佐野市)
⑧初恋と友を懐かしむ 帰帆場公園(岩手県北上市)
⑨一家背負う新婚生活 富士見橋(岩手県盛岡市)
⑩美しい故郷恋い慕う 天満宮(岩手県盛岡市)
⑪一家伴い渋民に帰郷 斉藤家(岩手県盛岡市)
⑫インタビュー 山本玲子さん(石川啄木記念館学芸員)
いしぶみ散歩③
第二部 漂白の旅路
①北への船旅 家族思う 合浦公園(青森県青森市)
②生活と文学の新天地 函館公園(北海道函館市)
③良き文学仲間が支援 JR船岡駅(宮城県柴田町)
④美しき街に心引かれ 大通公園(北海道札幌市)
⑤情熱ささげた記者職 小樽公園(北海道小樽市)
⑥同僚ともめ 小樽去る 法用寺(福島県会津美里町)
⑦インタビュー 桜井健治さん(近代文学研究家)
いしぶみ散歩④
⑧文学と離れ心に隙間 港文館(北海道釧路市)
⑨交友を重ねた地 後に 米町公園(北海道釧路市)
⑩岩手と「永遠」の別れ 光岸地(岩手県宮古市)
⑪上京途中 短い春体感 荻浜(宮城県石巻市)
⑫インタビュー 北畠立朴さん(釧路啄木学会会長)
いしぶみ散歩⑤
第三部 苦闘の果て
①最初の新聞小説執筆 太栄館(東京都文京区)
②友思う心 南国に脈々 真教寺(沖縄県那覇市)
③妻節子の家出が転機 東京朝日ビル(東京都中央区)
④命の尽きるまで創作 JR上野駅(東京都台東区)
⑤インタビュー 池田功さん(明治大教授)
いしぶみ散歩⑥
エピローグ
①先輩の心 未来に重ね 盛岡第一高校(岩手県盛岡市)
②父子の歌碑 共感今も JR高知駅(高知県高知市)
③インタビュー 望月善次さん(国際啄木学会会長)
主要参考資料
あとがき
巻末資料(地図) 全国の啄木文学碑、盛岡市の啄木文学碑