明治期から戦前にかけ、洋裁教育や教員養成に心血を注いだ盛岡市出身の堀越千代。女子教育の先駆けとして和洋女子大(千葉県市川市)を創設した89年の生涯を振り返ります。
2021年1~7月に岩手日報紙上で連載した「自営の心-和洋女子大の祖 堀越千代-」(全22回)を改題し、新たな資料写真などを追加しました。
9歳で盛岡から上京し、苦学の末に和洋女子大の前身となる和洋裁縫女学院を創設。関東大震災を乗り越え、終戦直後の1948(昭和23)年、89歳で永眠するまでの生涯と功績を丹念にたどっています。
小説「壬生義士伝」で盛岡藩士の生きざまを描いた浅田次郎さんへの特別インタビューのほか、千代が同窓会誌「むら竹」に寄稿した「論説講話」の一部も収録した貴重な一冊です。
著者 :及川亜希子(岩手日報社)
体裁 :A5判上製本
総頁 :216
発行 :2022年4月
ISBN :978-4-87201-429-7