「銀河鉄道の夜」「やまなし」「氷河鼠の毛皮」「虔十公園林」「水仙月の四日」――。
いま読んでほしい賢治作品30を「しょくぶつ」「いきもの」など、テーマごとに6章にまとめ、あらすじと読み解きで解説。岩手県紫波町在住の著者による清新なアプローチで賢治の思いに迫り、作品の魅力に新たな光を当てた意欲作です。
【当サイト限定の著者サイン本です】
体裁 :B6判
総頁 :282
発行 :2021年5月
ISBN :978-4-87201-427-3
【目次】
■まえがき
■第一章 しょくぶつ
おきなぐさ/チュウリップの幻術/ひのきとひなげし/やまなし/いてふの実
■第二章 いきもの
蛙の消滅/カイロ団長/毒蛾/よだかの星/手紙 四
■第三章 どうぶつ
鹿踊りのはじまり/なめとこ山の熊/フランドン農学校の豚/注文の多い料理店/氷河鼠の毛皮
■第四章 しぜん
狼森と笊森・盗森/オツベルと象/風の又三郎/水仙月の四日/グスコーブドリの伝記
■第五章 こころ
貝の火/祭りの晩/雪渡り/土神ときつね/シグナルとシグナレス
■第六章 みらい
セロ弾きのゴーシュ/虔十公園林/十力の金剛石/ひかりの素足/銀河鉄道の夜
■あとがき
澤口たまみ(さわぐち・たまみ)
エッセイスト・絵本作家。1960年、盛岡市生まれ。1990年「虫のつぶやき聞こえたよ」(白水社)で日本エッセイストクラブ賞、2017年「わたしのこねこ」(絵・あずみ虫、福音館書店)で産経児童出版文化賞美術賞を受賞。宮澤賢治作品を読み解くことを続けており、エッセイに「新版 宮澤賢治 愛のうた」(夕書房)、賢治作品を即興による伴奏とともに朗読する「宮澤賢治 朗誦伴奏CD」を自主制作している。岩手県紫波町在住。