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定価:¥1,210
巻頭コラム/門井慶喜「金田一京助と石川啄木」
インタビュー特集/阿部暁子「――物語くらいは明るい光を」
岩手日報社発行の文芸誌「北の文学」第89号は、優秀作1編、入選作3編、「銀河鉄道の父」で第158回直木賞に輝いた門井慶喜さんのコラムなどを収録。【11月30日発売】
第89号は小説部門で、鈴木文彦、久美沙織、大村友貴美の3編集委員による最終選考が行われ、北上市村崎野の浅野文月さんの「飛んだ男の残したものは」が優秀作に輝きました。入選作には3編が選ばれました。
毎号注目の巻頭コラムは、「銀河鉄道の父」で第158回直木賞を受賞した門井慶喜さんです。インタビュー特集として、「カフネ」など話題作を次々と発表している阿部暁子さん=花巻市出身=が登場します。
加藤勝さん(2017年第75号優秀作)、中村均さん(2022年第84号優秀作)の寄稿小説、浜矢スバルさん(2017年第74号優秀作)の寄稿文芸評論もなども収録しています。
体裁:A5判
総頁:244
発行:2024年11月
ISBN:978-4-87201-620-8
【主な内容】
・巻頭コラム 金田一京助と石川啄木/門井慶喜
・インタビュー特集 阿部暁子「――物語くらいは明るい光を」
・優秀作・小説 飛んだ男の残したものは/浅野文月
・入選作・小説 サヨナラ/相川健斗
潮騒と陽炎/森本翔太
狐沢橋/齊藤千蟻
・選考経過・選評
・詩 浜風/松﨑みき子
・寄稿・小説 はじまりの家族/加藤勝
・短歌 施設にて/下又治代
・寄稿・小説 魔法の時間の中で/中村均
・俳句 大籠殉教地/郡司山吹
・寄稿・文芸評論 宗任の夢/浜矢スバル
・川柳 笑いは資産・笑いの容(かたち)/小笠原正花
・エッセー4編 北林紗季/佐々木真帆/小野光璃/尾崎美樹
・88号合評会から
・投稿 あの日あの時7編
■北の文学とは
『北の文学』は岩手在住またはゆかりの人を対象にした、新人作家の発掘・育成のための文芸誌です。創刊は1955年。新感覚派として活躍した鈴木彦次郎をはじめ、井伏鱒二、川端康成、丹羽文雄、尾崎士郎が監修者として名を連ねました。第5号で休刊となったものの1980年に復刊。以来、春と冬の年2回の発行を続け、短編小説の優秀作と入選作などを掲載しています。これまでに斎藤純さん、平谷美樹さん、松田十刻さん、大平しおりさん、日上秀之さんらを輩出しています。