北の文学 第68号

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巻頭コラム/柚月裕子「道の記憶」

 小説部門優秀作/古屋貞子「夏の家」
 文芸評論優秀作/日高見猫十「宮沢賢治の昭和三年」


文芸誌「北の文学」第68号(2014年夏発行)号は、小説部門優秀作に選ばれた古屋貞子さん「夏の家」と、文芸評論優秀作の日高見猫十さん「宮沢賢治の昭和三年」を収録。

巻頭コラムは釜石市生まれの作家・柚月裕子さんが登場。「道の記憶」と題して幼少期を過ごした岩手の思い出を振り返っています。

今号から及川和夫さんに代わり久美沙織さんが新たな編集委員に就任。久美さんの抱負と、15年間新人発掘に尽力した及川さんの寄稿文も掲載しています。【在庫僅少】

●編集委員 高橋克彦 斎藤純 久美沙織

 久美沙織…大学在学中の1979年に作家デビュー。人気シリーズ「丘の家のミッキー」や、「MOTHER」など人気ゲームのノベライズを手がける。盛岡市出身。


体裁 :A5判
総頁 :162
発行 :2014年5月

【主な内容】
・巻頭コラム 道の記憶/柚月裕子

・小説部門優秀作
  夏の家/古屋貞子
・小説部門入選作
  長靴の中/安井康平
  ザ・ロング&ワインディングロード/高橋政彦
・文芸評論優秀作 宮沢賢治の昭和三年/日高見猫十
・〔選考経過・選評〕

・川柳 自分史/鳥羽ゆき子
・短歌 早池峰/高橋緑花
・俳句 祷り/船越光政
・詩 茶房SL-黒石野ー/薪窯子

・新旧編集委員より
  誰にでも出来ることだからこそ誰でもない自分の特別のところへ/久美沙織
  『北の文学』感懐/及川和夫

・〔寄稿〕小説 秋の夜の夢/加藤和子
・〔寄稿〕文芸評論 川村杳平
  東日本大震災・句歌詩アーカイブス序説(2)
・エッセー 4編
・投稿 あの日あの時5編
■「北の文学」とは
 『北の文学』は新人作家の発掘と育成を目指す岩手の総合文芸誌です。創刊は1955年。新感覚派として活躍した鈴木彦次郎をはじめ、井伏鱒二、川端康成、丹羽文雄、尾崎士郎が監修者として名を連ねました。第5号で休刊となったものの1980年に復刊。以来、年2回(5月、11月)の発行を続け、短編小説の優秀作と入選作などを掲載しています。これまでに斎藤純さん、平谷美樹さん、松田十刻さん、大平しおりさん、日上秀之さんらを輩出しています。
 岩手ゆかりの一線作家らによる巻頭コラムも人気です。

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